コーヒーには「思いやり」をお忘れなく。心をこめていれたコーヒーは、最高のおもてなしをあらわします。とっておきの一杯を、大切なあの方にもどうぞ。
コーヒー大事典
コーヒーを楽しむ
ご家庭でも簡単にできるもっとおいしくなるコーヒーの淹れ方や作り方、意外なコーヒーの活用方法など、楽しめる情報をご紹介します!
1.もっとおいしくなるコーヒーの淹れ方、作り方
a.おいしい淹れ方、作り方
b.レギュラーコーヒー
c.インスタントコーヒー
d.ドリップコーヒー
e.スティック
f.ポーションコーヒー
g.ホイップ「マリーム®」
2.さまざまなコーヒー器具を使った抽出方法
a.ペーパードリップ(ハンドドリップ)
b.ネルドリップ
c.フレンチプレス
d.水出しコーヒー(ダッチコーヒー)
e.サイフォン
f.コーヒーメーカー
g.パーコレーター
h.直火式エスプレッソメーカー
i.エスプレッソマシン
j.ジャズベ/イブリック(トルココーヒー用の器具)
3.抽出後のコーヒー粉の有効活用
a.お子さまと一緒に作れる「かんたんコーヒー染め」!
b.脱臭剤として使う
c.針山の中身に使う
もっとおいしくなる
コーヒーの淹れ方、作り方
おいしい淹れ方、作り方
商品によって作り方は様々。
ちょっとしたコツを押さえるだけでも、コーヒーはもっとおいしく、楽しくなります。
あなたにとっての最高の一杯をぜひ。
レギュラーコーヒー
手軽に本格的なコーヒーが楽しめて、初めての方でも簡単にできる、AGF®のレギュラーコーヒーおいしい淹れ方、作り方をご紹介します。
インスタントコーヒー
ホットでもアイスでもカフェオレでも。手軽にすぐにコーヒーが作れる、AGF®のインスタントコーヒーのおいしい作り方をご紹介します。
ドリップコーヒー
香り高い本格的なコーヒーを1杯分手軽に淹れられる、AGF®のドリップコーヒーのおいしい淹れ方をご紹介します。
スティック
お湯を注いですぐ完成!お好みのスティックを1年中お楽しみいただけるAGF®のスティックのおいしい作り方をご紹介します。
ポーションコーヒー
簡単!便利!冷たい水や牛乳にそそぐだけで、おいしいコーヒーが楽しめる、AGF®のポーションコーヒーのおいしい作り方をご紹介します。
ホイップ「マリーム®」
「マリーム®」とお湯だけで作れる簡単ホイップ。
スイーツにはもちろん、お料理にも!作りたいときに、作りたい分だけ作れます。
さまざまなコーヒー器具を使った
抽出方法
コーヒーの淹れ方にちょっとこだわりたい・・・そんな方が増えてきたようです。現在、日本ではコンビニエンスストアのカウンターコーヒーや外食店のテイクアウトコーヒーなど、安価で高品質なコーヒーを飲むことができる機会が増えました。また、アウトドアブームの影響で、キャンプ場などの野外でコーヒーを楽しむ方や、登山にコーヒーを持っていく方など、コーヒーは私たちにとってより身近なものとなっています。ここでは、さまざまなコーヒーの器具や道具を使った抽出方法についてご紹介します。
ドリッパーの上にペーパーフィルターをセットして、コーヒーを抽出する方法が「ペーパードリップ」です。ペーパードリップの特徴はなんといっても「手軽」であること。フィルターは使い捨てであるため、いつでも清潔。また、1人分でもおいしく入れることができます。
ペーパーフィルターでの入れ方は、基本的にはネルドリップと同じですが、細かい部分では違いも。ネルドリップで淹れる時の「ネルを煮る」作業は不要で、ドリッパーの上にペーパーフィルターをセットしたのち、挽いたコーヒーを入れる前に、熱湯をペーパーフィルター全体にかけ、ドリッパーの上にペーパーフィルターをセットしたのち、「紙のにおい」を取る必要があります。その後、挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターに入れ、コーヒー豆全体に少量のお湯をかけて「蒸らす」過程を経てから、お湯を注ぎ抽出を行います。
使用するコーヒー豆は、中挽き、中細挽き、または細挽きが適しています。
AGF®では、私たちの製品をおいしく召し上がっていただくために、ペーパードリップでのコーヒーの淹れ方を紹介した動画を公開しています。以下のバナーから、ご覧いただけますので、ぜひ参考になさってください。
コーヒーを淹れるのがはじめての人でも、簡単においしく淹れることができるのが「ペーパードリップ」。いわゆる「ろ紙」でコーヒー粉を漉して、コーヒーを抽出する方法です。このペーパードリップの際に必要となるのが「ペーパーフィルター」。いまではスーパーやコンビニエンスストアなどでも販売されている馴染み深い製品ですが、実はこのペーパーフィルター、ある一人の主婦によって発明されたことをご存じですか?
その主婦の名はメリタ・ベンツ。ドイツの都市、ドレスデンに暮らすメリタは、20世紀のはじめ、「おいしいコーヒーを、もっと簡単に、最愛の夫に飲ませてあげたい」という思いで、新しい抽出方法の研究を始めました。当時のコーヒーは、布(ネルドリップ方式)や金網を使って抽出されていましたが、手間がかかるうえに後片付けも大変。金網で抽出する際は、コーヒーの粉が抽出したコーヒー液に入ってしまうということもあり、コーヒーは「手軽に淹れる」ことができるものではなかったのです。
メリタは、試行錯誤の末、小さな穴をいくつも開けた真ちゅう製の容器にろ紙をセットし、そこにコーヒー粉を載せてお湯を注ぐ方法を考え出しました。これなら金網のように、コーヒー粉が入ってしまうこともありませんし、コーヒーを抽出したあとは、ペーパーフィルターごと捨てることができ、後片付けも簡単。コーヒーの雑味をろ紙が吸ってくれるため、おいしさも高まることが分かりました。
その後、彼女は1908年に、たった4名の小さな会社が立ち上げ、ペーパーフィルターの製造・販売を開始します。ペーパーフィルターはまたたく間に大人気となり、ドイツ中に評判が広がりました。そして4年後には、生産が追いつかないほどの人気となったそうです。その会社は、彼女の名前を冠した「メリタ(Melitta)」社。今では世界160ヶ国に展開するグローバル企業です。皆さんも名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。一人の主婦の、夫への愛情が素晴らしい発明を生み、コーヒーの楽しさを広め、そして世界に知られる大企業の礎となったのです。
「ネルドリップ」とは、綿のフィルターを通してコーヒーを抽出する方法です。「ネル」とは、「フランネル(起毛した毛織物の生地)」のことを指しています。「ネルシャツ」という言葉でもお馴染みですね。ネルドリップは、コーヒーの持つ旨味、風味をもっとも引き出せる淹れ方と言われており、粗挽き、または中挽きのコーヒーがむいています。
ネルドリップでコーヒーを入れるために、最初に行うのは「ネルフィルターを煮る」こと。新品のネルフィルターには糊やゴミが付着していることがあるため、軽く水洗いしてから、コーヒー豆を少量入れたお湯で、20分ほど煮る必要があるのです。
ネルを煮たら、水気をとって、サーバーにセット。ネルにコーヒーの粉を入れて、お湯を注ぎ抽出します。最初に少量のお湯をコーヒー全体に注ぎ、少し蒸らすことでコーヒーのおいしさをより一層引き出せるとされています。
ただ、ペーパードリップほど見ることが少ないのは、「お手入れ」が大変なため。ネルは繰り返し使うことが可能ですが、匂いが移りやすかったり、コーヒーの持つ油分がついてしまうため、毎回使用後はお湯で煮て、冷水を入れた用器で冷蔵庫などで保管する必要があります。そのため、ペーパードリップが普及してからは、一般家庭ではあまり見かけることはなくなりましたが、コーヒー愛好家には非常に人気のある淹れ方です。
フレンチプレスとは、ポットの中にコーヒー粉と熱湯を入れ、上から金網フィルターでコーヒー粉を押し沈めるようにして抽出する方法、もしくはその器具のことを指します。フレンチプレスと聞くと、日本では「紅茶用の器具」という印象が強いと思いますが、実はコーヒーを淹れる際にも使えるのです。
淹れ方は簡単ですが、金網フィルターでコーヒー粉を押し沈めるので、細かな粉も一緒に抽出され、ざらざら感が残ってしまいます。ですから、コーヒー粉はあまり細かいものは適していません。中挽きから粗挽きが適当でしょう。
コーヒーの油分も抽出されるため、独特の味わいが楽しめるフレンチプレス。好き嫌いの好みがはっきりと分かれる、個性の強いコーヒー抽出法ですが、ペーパーフィルターやネルドリップとは全く違った味わいが楽しめます。簡単に淹れることができるので、これまでのコーヒーに飽きた方、新しい一杯に出会ってみたい方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
水出しコーヒーとは、お湯ではなく水で抽出するコーヒーのこと。インドネシアで暮らすオランダ人たちによって考案されたため、「ダッチ(オランダのこと)コーヒー」という別名があります。
水出しコーヒーは、淹れ方も違います。通常、コーヒーはお湯で抽出しますが、文字通り水で抽出するのが特徴。イラストのような器具の、上部のタンク部分に水を入れ、真ん中のカップにコーヒーをセット。1分間に1滴ほどの非常にゆっくりとしたペースで水を落とすことで、時間をかけてコーヒーを抽出します。器具にもよりますが、おおよそ4人分のコーヒーを抽出するのに4時間もの時間がかかります。
火にかけ続けることで何度も抽出されると、コーヒーの味が濃くなる一方で風味が失われてしまうので、火からおろすタイミングが重要です。一般的にパーコレーターの蓋のつまみ部分は透明になっており、中のコーヒーの様子がわかるように作られています。ここからコーヒー液の色を確認し、火からおろすタイミングを判断します。
この水出しコーヒは、コーヒー豆に熱を加えずに抽出できることがポイント。加熱しないことで雑味や苦味が抑えられ、コーヒーが本来持つ香りやコクだけを抽出できると言われています。
水出しコーヒーとして楽しむには、少し苦みの強い、深煎りのコーヒー豆が適しています。
上の記事で「水出しコーヒー(ダッチコーヒー)はオランダ人によって考案された」と書きましたが、その舞台はオランダではなく、じつはインドネシアです。17世紀、オランダは東インド会社を設立し、アジア全域に進出していました。現在のインドネシアも、当時はオランダ領でした。インドネシアのコーヒーは非常に苦味が強く、オランダ人の口には合わなかったため、オランダ人がその苦味を抑えるために考えたのが、水で抽出する「水出しコーヒー」、別名「ダッチコーヒー」なのです。
名前だけを聞くと、ついオランダ本国で飲まれている方法なのかと誤解しそうですが、実はそうではありません。インドネシアで暮らすオランダ人が考え、工夫した末に生まれた、地域限定の飲み方が「ダッチコーヒー」なのです。
サイフォンは、お湯を沸かす「フラスコ」と、コーヒーを抽出する「ロート」が一体となった道具です。一般の方には、コーヒー専門店などで使われているイメージが強いのではないでしょうか。独特の形状や、アルコールランプの温かな火、ぽこぽこと沸騰するお湯の音など、どこか特別さを感じさせる道具です。
サイフォンでの抽出は、まずネルフィルターをセットしたロートにコーヒー粉を入れ、水を入れたフラスコにセット。フラスコの水を加熱すると、沸騰したお湯が上部のロートへ移動し、ロートに入れたコーヒー粉と混ざり合うことで抽出が行われます。ロートに上がってきたお湯とコーヒー粉がしっかり混ざるよう、ヘラで攪拌するのが、おいしいコーヒーを抽出するためのポイントです。抽出が終わったら火を止めると、抽出されたコーヒーが、自然にフラスコに戻ります。この一連の様子も、見ていて楽しいポイントのひとつです。
サイフォンでコーヒーを淹れる場合、挽き方が粗いコーヒー粉を使用すると抽出不足になりやすいので、中細挽きか、細挽きが適しています。
手軽にコーヒーを飲みたい時に、便利なのが「コーヒーメーカー」。水とコーヒーをセットすれば、誰でも美味しいコーヒーを作ることができます。現在では、数千円から数万円のものまで、さまざまな商品が売られており、中には浄水機能がついたものや、エスプレッソメーカーと一緒になったもの、コーヒー豆を挽いてドリップしてくれるものなど、さまざまな機能や特徴があるコーヒーメーカーが販売されています。「とにかく手軽なものがいい」、「やっぱり味にこだわりたい」など、お好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
ご使用の際、一つ注意したいのが「保温」。コーヒーメーカーのなかには、抽出したコーヒーが冷めないよう、保温をしてくれる機能がついた製品がありますが、熱を加え続けることでコーヒーの風味は損なわれてしまうので、温め過ぎは禁物です。
使用するコーヒーは、コーヒーメーカーの機種にもよりますが、一般的に中挽きか中細挽きが適しています。
一見やかんのような形をしているパーコレーター。大人数分のコーヒーを手軽に作れることや、内部のパーツを外せばヤカンとしても使えることから、キャンプなどのアウトドアシーンでもよく使われています。もともとは、西部開拓時代のアメリカで普及したものだそう。
このパーコレーターは、蓋を開けるとストレーナーと呼ばれる「ろ過機」が入っています。このストレーナーの一部である「バスケット」というかご状のパーツに、挽いたコーヒー豆を入れ、水を入れたパーコーレーター本体にセット。そのまま火にかけると、沸騰したお湯がろ過機の底から上部につながるパイプを通り、バスケットに入れられたコーヒー豆に振りかけられ、コーヒーの抽出が始まります。コーヒー専門店などで見る「サイフォン」と同じ仕組みですが、パーコレーターでは抽出されたコーヒーはパーコレーターの底で温められ、再びパイプを通ってコーヒー豆に振りかけられるため、火にかけている間は何度も抽出が繰り返されることになります。
火にかけ続けることで何度も抽出されると、コーヒーの味が濃くなる一方で風味が失われてしまうので、火からおろすタイミングが重要です。一般的にパーコレーターの蓋のつまみ部分は透明になっており、中のコーヒーの様子がわかるように作られています。ここからコーヒー液の色を確認し、火からおろすタイミングを判断します。
エスプレッソは、コーヒー豆に圧力をかけながら抽出する方式で作られたコーヒーです。専用の器具で、圧力をかけることで、短時間でコーヒーを抽出します。イタリアで生まれたこの淹れ方は、ヨーロッパからアメリカへと伝えられ、現在では世界中で愛されています。
このエスプレッソを淹れるには、専用の器具が必要です。それがエスプレッソメーカー。日本では、電気でお湯を熱して圧力を生み出す電気式エスプレッソメーカーがよくみられますが、本場イタリアでは、直接火にかける直火式のエスプレッソメーカーが一般的。「マキネッタ」と呼ばれ、「どの家にも一台ある」と言われるほど広く普及しています。
直火式エスプレッソメーカーの仕組みは、下部のボイラーと呼ばれるパーツに水を、中央部のバスケットにコーヒー粉をセット。直火にかけると、蒸気の力で押し上げられた熱湯がバスケットを通過し、短時間で一気にコーヒーを抽出します。抽出時間が短いため、コーヒーの雑味を抑えうまみだけを抽出できると、多くの愛好家がいます。
近年では、キャンプやアウトドアシーンで、直火式エスプレッソメーカーで作ったエスプレッソを楽しむ方も見られ、さらに楽しみ方の幅が広がっています。
使用するコーヒー豆は、短時間で抽出が行われることから、極細挽きがおすすめです。
「エスプレッソ」とは、イタリア発祥のコーヒーで、加圧してすばやくコーヒーを抽出することから「急行」と呼ばれるようになったコーヒーです。高圧で抽出することで、おいしさを引き出すコーヒー「エスプレッソ」を、手軽に楽しめるのが「エスプレッソマシン」です。コーヒーの粉を、マシン付属の金属製フィルターに詰めてセットするだけで、おいしいエスプレッソが楽しめるため、さまざまなメーカーが家庭用エスプレッソマシンを販売しています。
また多くの機種で、エスプレッソにスチームドミルクを入れた「カフェ・ラテ」や、泡立てた牛乳を加える「カプチーノ」などのアレンジを楽しめるよう、ミルクを泡立てるためのスチームノズルがついています。
エスプレッソマシンでおいしいエスプレッソを楽しむには、焙煎度の深いコーヒーを選ぶと、濃厚な味わいが楽しめます。また、エスプレッソは抽出時間が短いため、極細挽きがおすすめです。
「トルココーヒー」というコーヒーをご存知ですか?これは、ヨーロッパから中東で広く飲まれている、独特な抽出方法で淹れられたコーヒーのこと。2013年には、「トルココーヒーの伝統と文化」としてユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。
その作り方は、とてもシンプル。小さな鍋に水とコーヒー粉、砂糖を入れて火にかけ、かき混ぜながら抽出します。抽出が終わったら、粉ごとカップに注いでしばらく待つと、コーヒー粉が自然にカップの底に沈んでいくので、上澄みだけを飲みます。また、飲み終わったあと、カップの底に残ったコーヒー粉の形で、占いを行うのも、トルコでのコーヒーの楽しみ方の一つだそう。
その際に使われるのが、写真に描かれた「ジャズベ」あるいは「イブリック」と呼ばれる小さな鍋です。主に銅・真鍮(しんちゅう)でできており、長い柄のついたひしゃくのような形をしています。地域が変わると、コーヒーの淹れ方や、道具も変わっていくのは面白いですね。
粉ごと煮出して飲むため、コーヒー粉は極細挽きを選びましょう。
抽出後のコーヒー粉の有効活用
従来は「コーヒーかす」と呼ばれていましたが、2022年に全日本コーヒー協会から廃棄物ではなく有効活用できる資源として活用しようということを目的に「抽出後のコーヒー粉(コーヒーグラウンズ)」がコーヒーかすに代わる呼称として提案されました。「抽出後のコーヒー粉」には、様々な活用方法があるので、皆さまもぜひ、お試しください。
ご家庭でも簡単にできる抽出後のコーヒー粉を使った、コーヒー染めの作り方をご紹介します!
コーヒーの楽しみ方は、「飲む」だけではありません。
美味しいコーヒーを味わったら、抽出後の「コーヒーの粉」で染め物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お子さまでもカンタンにできるので、コーヒータイムのあとの楽しみに、ぜひ挑戦してみてください。
「コーヒー染め」の材料は、ご家庭にあるものでOK!
コーヒー染めに、特別な準備は必要ありません。普通のご家庭にあるもの、あるいはスーパーなどで購入できるものが中心です。思い立ったときにすぐにトライできるのが嬉しいですね。
抽出したあとのコーヒー粉(100g)
コーヒー染めでもっとも大切な材料です。今回、ハンカチ3枚を染める際には約100gのコーヒー粉を使用しました。これはだいたいコーヒー10杯分。何日か前から、冷蔵庫に貯めておくといいですね。 また、シャツやエプロンなど、大きなものを染める際は、より多くの量が必要になります。 ご家庭で固まってしまったインスタントコーヒー(7~10g)で代用も可能です。インスタントコーヒー活用の場合は煮出す工程は不要です。
染めるもの
今回は無地のハンカチを用意しました。慣れてきたら、シャツ、エプロン、ランチョンマットなど、いろいろなアイテムにチャレンジしては!
模様をつけるための輪ゴム、絵筆
模様を描くための絵筆、および、縛って模様をつけるための輪ゴムを用意してください。
藍染などでは糸で縛って模様をつけますが、小さなお子さまと一緒に楽しむなら、輪ゴムが便利です。
豆乳または牛乳
染めたいもの(ハンカチなど)がしっかり浸かる量であれば問題ありません。今回は約200mlの豆乳を使用しています。
ご家庭で飲み切れなかった牛乳もご活用ください。
みょうばん(塩)
煮物の荷崩れ防止などに使うみょうばんは、色を定着させるために使います。使用する量は、ハンカチ3枚なら5g程度。スーパーなどで売っていますが、なければ塩でも代替可能です。
鍋
染めるものが、しっかりと浸るくらいの深さがあるものを選びましょう。
水切りネット
コーヒーを煮出す際、コーヒー粉を入れると散らばらず、煮出したあとはそのまま捨てられるので便利です。
「お絵かき」と「絞り染め」。
2つの「コーヒー染め」にチャレンジしてみましょう。
今回ご紹介するコーヒー染めは、「お絵かき」と「絞り染め」の2種類。
どちらもカンタンにできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
自分で描いた絵や模様が、すてきな染め物になっちゃいます!
STEP1豆乳で絵を描こう!
豆乳を少量小皿に取り、ハンカチに絵筆で絵を描きましょう。筆で描いた部分が、後でたんぱく質が反応して濃く浮き出てきます。
STEP2コーヒー液を作ろう!
描いた絵が乾くのを待つ間、布を染めるためのコーヒー液を作りましょう。
鍋にお湯を沸騰させ、水切りネットに入れた「抽出後のコーヒー粉」を沈めます。お湯にコーヒーの色が付くまで、10分ほど煮出してください。
STEP3コーヒーでグツグツ…
コーヒー液が煮立ったら、乾燥したハンカチを鍋に入れ、まんべんなく液が染み渡るように沈めてください。
STEP4みょうばんで色を固定!
十分にコーヒーが染みたら、色を固定する「コーヒー粉」を加えて、さらに20分ほど煮込んでください。
STEP5水洗いして乾燥すれば完成!
煮込んだハンカチを水洗いして乾燥させれば、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成!
味のある幾何学模様をつけられる「絞り染め」の方法をご紹介します。
STEP1ハンカチを畳む
模様を付けるために、ハンカチをたたみます。ここでは一般的な折り方をご紹介しますが、折り方によって模様の付き方が変わるので、いろいろ試してみても面白いかもしれません。
STEP2ゴムで縛る
折ったハンカチを3か所くらい、輪ゴムできつく縛ります。(お子さまが縛る際は、大人の方が手伝ってあげてください)
動画でもご確認いただけます!
STEP3豆乳にひたす
グラス等に入れた豆乳に、ゴムで縛ったハンカチを20分ほどひたします。しっかりと液を染み渡らせてください。今回は、ハンカチ1枚をひたすために、200mlの豆乳を使用しています。
STEP4水で洗う
しっかりと豆乳にひたしたら、ゴムで縛ったまま、水で軽く洗ってください。
STEP5コーヒーでグツグツ…
煮込んだハンカチを水洗いして乾燥させれば、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成!
STEP6みょうばんで色を固定!
十分にコーヒーが染みたら、色を固定する「みょうばん」を加えて、さらに20分ほど煮込んでください。
STEP7水洗いして乾燥すれば完成!
煮込んだハンカチを水洗いして乾燥させれば、世界に一つだけのオリジナルハンカチが完成!
畳み方や縛る位置を変えると、模様も変わります!
自分で染めれば愛着もひとしお。
「ふぅ」とひと息つくパートナーにしてください。
今回は手軽にできるハンカチの染め方をご紹介しましたが、他にもエプロンやランチョンマット、シャツなど、を染めても面白いかもしれません。
また、折り方や縛り方、描く絵によっても出来上がりは大きく変わります。
ぜひ、いろいろな染め方にチャレンジして、暮らしの中で活用してみてください!
コーヒーには、「まわりのにおいを吸収しやすい」という性質があります。コーヒーを保存する際には、においの強い食品のそばには置かないようにしたりと気を使う特性ですが、逆にこの性質を利用して、「脱臭剤」として使うことができるのです。 使うのは、レギュラーコーヒーを抽出後のコーヒー粉。普段なら捨ててしまうコーヒー粉を再利用するわけですから、とってもエコでお得な活用法です。ぜひ、お試しください。
ペーパーフィルターでコーヒーを楽しんだら、通常ならそのまま捨ててしまうコーヒー粉。そのコーヒー粉を、十分冷ましてからペーパーフィルターごとお皿に載せて、冷蔵庫の中へ置きましょう。すると、冷蔵庫の中の、いやなにおいをみるみる取り除いてくれます。しっかり空気に触れさせるため、ラップはかけてはいけません。 本来捨てるはずだったコーヒー粉を、冷蔵庫に置くだけの、超簡単なにおい対策。手間もお金もかからないので、面倒くさがりの人でも大丈夫。コーヒー好きで、コーヒーを毎日飲まれる方なら、抽出後のコーヒー粉は毎日出ますから、「飲み終わったらコーヒー粉は冷蔵庫へ」を習慣にすれば、冷蔵庫内をいつでも爽やかに保てます。 なお、淹れ終わったらコーヒー粉は冷蔵庫へ、2、3日経過したら捨ててください。
冷蔵庫の中の脱臭は、湿ったままのコーヒー粉でも問題ありませんが、トイレや下駄箱、台所などで使用するなら、カビの原因にならないよう、乾燥させたものを使いましょう。よく乾燥させたコーヒー粉を、はぎれやガーゼなどに包んで置いておきましょう。
コーヒー粉の乾燥は、3つの方法があります。
1つ目は「フライパンで煎る」こと。湿ったコーヒー粉を、熱したフライパンで水分がなくなるまで煎ることで、水分を飛ばすことができます。その際、火を弱火にして、コーヒー粉を焦がさないようにすることがポイントです。
2つ目に挙げられるのが、「電子レンジで乾燥させる」方法です。熱した際にコーヒー粉が飛び散らないように、少し深めのさらにコーヒかすを入れ、ラップをかけずに電子レンジにかけます。ときどきスプーンなどでかき混ぜながら、コーヒー粉全体の水分を飛ばしていきます。ポイントは、皿にコーヒー粉をなるべく「平ら」にならすこと。この方法で乾燥させると、電子レンジの中のにおいも取れるので、一石二鳥です。
3つ目は「自然乾燥」。平らな皿などに広げて風通しの良いところに置き、日光で乾燥させます。屋外で行う場合、風でコーヒー粉が飛んでいくことのないよう、風のある日は避けましょう。
実際に使用する際には、湿気にもご注意を。湿度の高い場所では、「コーヒー粉脱臭剤」にカビが生えるおそれがあります。ときどき様子を見て、定期的に新しいものに交換するようにしましょう。
裁縫道具の一つ「針山」。裁縫の際に、使わない針を刺しておく道具です。中身は一般的には綿や繊維が使われることが多いですが、ここに「抽出後のコーヒー粉」を活用することができます。もともとコーヒーには油分が含まれており、抽出が終わったあとのコーヒー粉にも、油分が残っています。ですから、コーヒー粉を中身に使うことで、針のさびを防ぐ効果が期待できるわけです。コーヒーのいい香りもして、コーヒー好きにはうれしい針山のできあがりです。
乾燥させないと逆効果に
抽出後のコーヒー粉で針山を作る際には、「コーヒー粉」を十分に乾燥させる必要があります。湿り気が残っていると、カビの原因にもなりますし、針のさびにもつながります。
「抽出後のコーヒー粉」を乾燥させる方法は、上の【脱臭剤として使う】のパートでご紹介しています。
インスタントコーヒーの
意外な使い方
コーヒーは飲みものですが、ただ飲むだけではなく、さまざまな活用方法があります。「料理」もその一つ。インスタントコーヒーは、粉末であることや溶けやすさなどからコーヒーゼリーやコーヒー寒天などのデザートを作るのに使われることが多いですが、実は、料理のレシピに加えられることがあります。
カレーをつくる際、少量のインスタントコーヒーを熱湯で溶かしたものを加えるだけで、味わいにコクが生まれます。入れるタイミングは、煮込みの最後のタイミング。カレールーがすべて溶け切ったところに加えることで、コーヒーのほのかな苦味がカレーの味わいを大きく膨らませてくれます。また、ビーフシチューでも、インスタントコーヒーを少量入れると、ちょっと大人の味わいに仕上がります。カレーでも、シチューでも、入れすぎると苦すぎてしまうので、自分の好みの分量を探してみてください。
コーヒーは、肉料理の隠し味としても重宝します。たとえばスペアリブを漬け込むとき、インスタントコーヒーを少しふりかけると、コーヒーの生み出すコクにくわえ、オーブンで焼いた際の香ばしさがぐっとUP。また、焼き色もきれいに仕上がるため、見た目にも食欲をそそる一皿ができあがります。
ぐつぐつと煮立ったお鍋のお湯に、お肉をくぐらせて食べる「しゃぶしゃぶ」。このお湯に、インスタントコーヒー小さじ1杯を溶かします。すると、コーヒーがお肉のくさみを抑え、とても食べやすく大変身。和のメニューの代表でもあるしゃぶしゃぶが、コーヒーの力でさらに美味しくなるなんて、面白いですね。
手作り「刺し子コースター」の
作り方
好きな銘柄のコーヒーを、お気に入りの抽出方法で淹れて楽しむひとときは、なにものにも替えがたい時間です。そんなコーヒーを楽しむひとときを、より豊かに、充実したものにするために、ちょっとした小物を自作するというのも一つの方法です。自分で作る、世界に一つの「コーヒーブレイクのお供」があれば、コーヒーもより一層おいしく感じること間違いなし!
ここでは、日本に古くから伝わる「刺し子」の技術を生かした、コースターの作り方をご紹介します。
<刺し子とは>
寒い北国で生まれた、伝統的な刺繍の技法「刺し子」。現代では、作家による豪華な美術品という印象が強いですが、もともとは農家の人たちや庶民たちが、寒い季節を暖かく過ごすために、野良着や作業着に裏地を重ねて縫い付けたり、破損した服を修繕したことが始まりと言われています。
私たちが普段目にする刺し子はクラシカルな幾何学模様が多いですが、素材やデザインを工夫すれば、現代風のおしゃれなアイテムにも。
- 用布/無地布(25cm×25cm 1枚。2枚ずつ色を変える場合は各色25cm×13cm 1枚ずつ)、柄布(16cm×16cm 4枚)
- 糸/刺しゅう糸
- 針/刺し子針
- 用具/指抜、型紙、刺しゅう枠、トレーサー、紙チャコ等
作り方
無地の布に外枠の型を写します。
次に内側の枠内に好きな図案を写します。
刺しゅう枠に布をセットし、写した絵に沿って刺しゅうをします。
一通り刺し終わったら裏返して差しはじめと終わりの余り糸を切ります。
これで刺しゅうのできあがり。同様にその他の図案も刺しゅうしていきます。
無地の布に外枠の型を写します。
次に内側の枠内に好きな図案を写します。
柄布に10cm角の型紙を挟み、型に沿って端をアイロンで折り返します。
柄布の中心に7を重ねてしつけをかけ、無地布の端1mm位のところをミシンで縫います。
できあがり!
糸の取扱い方
刺しゅう糸は8mで1かせになっています。ラベルをつけたまま、糸端をみつけて引き出し1mぐらいの長さに切って使います。刺しゅう糸は6本がゆるくよりあわされていますので、1本ずつていねいに引き抜いて、6本そろえてから刺すと糸にふくらみがでてより美しく仕上がります。
刺し方
1本の糸でできるだけ長い線を刺すと美しく仕上がります。
5~6目刺す毎に、両手で布を引っ張って糸がふっくらするようにすると早くきれいに仕上がります。
刺しはじめ(かぶせ縫い)
刺しはじめる3針先の布裏から針を入れ、ふつうの針目より小さい針目で3針戻ります。その上をふつうの針目でかぶせて刺し進みます。
刺し終わり(すくい縫い)
針を裏に出し、小さい針目で既に刺し終わった糸の上に出ないよう3針すくってもどります。
糸のつぎ方
途中で糸をつぐ時は、すくい縫いで糸をとめ、次の糸で差しはじめをかぶせ縫いにして刺し進めます。
仕上げ
刺しあがりましたら、かるく押し洗いをし、下絵のプリントを消します。陰干しして乾きましたら、裏から軽く押さえるようにアイロンをかけます。
コーヒーの保存方法
コーヒーは焙煎された後に、次第に品質が変化します。レギュラーコーヒーが劣化を引き起こす原因は、水分、酸素、光、熱などが挙げられます。 コーヒーは劣化することで、コーヒーが持っている香ばしい香りが弱くなり、全体的な香りも弱くなっていきます。更に劣化が進むと、少し油が酸化したような劣化臭を感じるようになります。また、酸味や渋みが強くなるなど味わいにも変化が出てきます。 適切な保存方法で、コーヒーの風味を長続きさせることができます。
開封前の保存方法は? 高温・多湿を避け、冷暗所で保存してください。
開封後の保存方法は? 酸化しやすいので、密閉して保存します。他の臭いを吸収しやすいので、香りの強い食品をそばに置かないようにしてください。
賞味期限切れのレギュラーコーヒーはどうしたらいいの? 期限が切れると、徐々に香りが低下していきますが、飲用はできますのでお早くお使いください。
開封前の保存方法は? 高温・多湿を避け、冷暗所で保存してください。
開封後の保存方法は?
空気や湿気に触れると、どうしても少しずつ湿気を吸ってしまいます。
最後までおいしくお飲みいただくために、キャップはきっちり閉め、できるだけ早くお飲みいただくことをおすすめします。
また、湿度の高いところでの保存やぬれたスプーンの使用はやめましょう。
賞味期限切れのインスタントーコーヒーはどうしたらいいの? 期限が切れると徐々に香りはなくなっていくものの、飲んでも健康に害はありませんが、おいしくお飲みいただくためには、賞味期限内にお飲みください。
容器を密閉してしばらくすると、インスタントコーヒーにカビが生えたようにみえることがあるのは、どうしてでしょう? 湿気をおび、固まってくると、灰白色のカビのようなものがみえることがあります。これは、成分の一つであるカフェインが中から出てきたもので、健康を害するような心配はないのでご安心ください。